テニスの4大大会初戦、全豪オープン第2日は15日、メルボルン・パークで、男子シングルス1回戦があり、昨年の全米オープン4強、世界ランキング9位で第8シードの錦織圭(日清食品)は、同176位のカミル・マイクシャク(ポーランド)の途中棄権で2回戦へ進んだ。最初の2セットを続けて落としたが、相手の体調不良もあって2セットを取り返し、第5セットを3―0としたところで相手が棄権を申し出た。
女子シングルス1回戦では、世界ランク4位で第4シードの大坂なおみ(日清食品)が、全米に続く4大大会2連勝を目指し、同80位マグダ・リネッテ(ポーランド)と対戦する。
「驚くようなテニスをさせた」
初顔合わせの23歳に対し、錦織は「知らない選手なので、動画を探して、チェックしないといけない。油断はできない」と、警戒を怠ってはいなかった。
だが、前哨戦のブリスベン国際を制した際に好調だった、フォアハンドが決まらない。初体験の4大大会本戦を楽しむかのような相手のプレーに、リズムを狂わされた。サービスゲームですら主導権を握らせてもらえなかった。
2セット連取された後、マイクシャクが体調を崩さなければ、ストレート負けしてもおかしくなかった。
「驚くようなテニスをされてしまった。もっとプレーの質を上げたい」
初戦を乗り切れたことだけが収穫、とでも言いたげな浮かない表情だった。