男性誌「週刊SPA!」(扶桑社)が女性を蔑視する内容の記事を掲載した問題で、インターネット上で謝罪などを求めて署名活動を行った大学生らが14日夕、同社を訪れ、編集部と話し合った。編集部は記事について改めて謝罪した。
記事は、昨年12月18日発売号に掲載。大学名を明らかにし、「ヤレる女子大学生ランキング」として載せた。名指しされた私立5大学が編集部に抗議し、編集部は9日、謝罪文をHPに載せた。
署名活動を行った、都内の大学4年山本和奈さん(21)によると、話し合いは約2時間。記事を書いた経緯を尋ね、今後の誌面についても話し合った。編集部側から「女性をモノとして扱う視点があった」「『売る』ということを求めた結果、あのような記事が出てしまった」と謝罪があったという。
山本さんは「今回の場が設定されてよかった。日本では『謝罪して終わり』となることが多い。次につながる議論ができた」と話した。山本さんらからは、あらゆる性的言動についてカップルが互いに確認し合う「性的同意」についての記事掲載などを提案したという。(山下知子)