アフガニスタンの首都カブール東部で14日夜、自爆テロとみられる爆発があり、保健省によると、死者は市民ら4人、負傷者は113人に達した。反政府勢力タリバーンが15日、犯行を認める声明を出した。
爆発はNGOなどで働く外国人職員が住む地区で起きた。地区を囲む塀の外で車爆弾が爆発。飛び散った建材やガラスで付近住民らが負傷したという。タリバーンは声明で「1人が車を使って自爆した後、3人が地区に入って侵略者(外国人)を殺した」と説明した。外国人の被害は明らかになっていない。
同国では外国人が使う施設や車両を狙ったテロが相次いでいて、国土の半分近くがタリバーンの支配域か戦闘地域となっている。昨年夏からタリバーンとの和平協議に乗り出したトランプ米政権は、駐留米軍の段階的な撤退案を示して停戦を訴えているが、即時撤退を求めるタリバーンとの交渉は難航している。(イスラマバード=乗京真知)