衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZO(ゾゾ)は31日、2019年3月期の業績予想を大幅に下方修正したと発表した。採寸専用のボディータイツ「ゾゾスーツ」を軸にしたプライベートブランド(PB)事業がつまずいた。
ZOZO、上場以来初の減益へ ゾゾスーツがつまずく
本業のもうけを示す営業利益は、昨年4月時点の予想から33・8%減の265億円、最終的なもうけを示す純利益は同36・4%減の178億円になる見通しだ。ともに2007年の上場以来、初の減益となる。
31日のアナリスト向け決算説明会で、前沢友作社長は「非常に情けなく思うと同時に、大変申し訳なく思います」と陳謝した。
ゾゾは18年1月にPB事業に乗り出し、ゾゾスーツの無料配布を始めた。だが、実際に採寸してデニムやシャツなどの商品を購入する利用者が想定より少なかったという。また、ゾゾスーツを十分に生産できないなど、生産態勢でも問題が続出。一部の商品では、縫製やサイズ感など品質の欠陥もあった。
この結果、19年3月期のPB事業の売り上げは、目標(200億円)のわずか15%(30億円)にとどまり、125億円の営業損失を計上する見込み。これが収益を大きく圧迫する要因となった。
当初はゾゾスーツの普及に伴い…