トランプ米大統領は5日の一般教書演説に、無党派層に向けた融和イメージと、熱狂的支持層をつなぎとめるための強硬姿勢を盛り込んだ。ただ、野党民主党に下院の過半数を握られた「ねじれ議会」や、2020年の大統領選に対するなかで、融和路線は長続きしそうにない。
トランプ大統領の一般教書演説要旨 経済・壁の建設など
協調呼びかけも壁建設こだわり トランプ氏一般教書演説
トランプ政権「米国第一」継続へ ねじれ議会と対立必至
「私が示す議題は共和党のためでも、民主党のためでもない。米国民のためのものだ」「昔からの分断に橋を架け、古傷を癒やし、新しい連立を築き、素晴らしい未来を切り開こう」。トランプ氏は約1時間20分の演説を、与野党の協調を求める訴えから始めた。
米メディアによると、トランプ氏はこの日の昼食時に、民主党のバイデン前副大統領を「バカ」、上院トップのシューマー院内総務を「ろくでなし」と呼んでいたが、演説では野党批判を一切封印した。
さらに、めざす政策として、民…