伊藤忠商事は8日、スポーツ用品大手のデサントに対して実施している株式公開買い付け(TOB)について「現状の条件で本公開買い付けを継続する方針に変わりはありません」とのコメントを発表した。
今回のTOBに関してデサント側は7日に反対を表明。伊藤忠はその意見に対して今後の方針を表明した形になる。
買い付けの終了予定日は3月14日。伊藤忠は保有比率を今の30・44%からデサントの重要事項に対して「拒否権」が持てる3分の1超、最大40%を目指している。買い付け終了後について伊藤忠は今回のコメントで「株式会社デサントの経営陣と誠意を持って対話し、企業価値向上を目指してまいる所存です」としている。(鳴澤大)