住友不動産は、名古屋・栄地区の徒歩圏で最大級となる分譲タワーマンション「シティタワー葵」の計画概要を発表した。今後、名古屋都心で年間300~400戸を供給する方針だ。
名古屋駅、変わりゆく街
名古屋市東区葵1丁目のシティタワー葵(敷地面積約4600平方メートル、地上20階建て)は総戸数354戸。着工済みで、引き渡しは2021年3月下旬を予定している。地下鉄東山線の新栄町(しんさかえまち)駅から徒歩4分、桜通線の高岳(たかおか)駅から徒歩6分の立地で、栄駅まで1・5キロ圏内のマンションでは最大規模になるという。
尾張徳川家の屋敷跡で、トヨタ自動車系の販売店があった土地を再開発する。1戸あたり約60~90平方メートル。価格帯は未定だが、子ども1人までの30~40代や、子育てを終えた50~60代の入居を想定している。
住友不動産は丸の内地区や国際センター周辺でも新物件を計画している。8日に会見した竹田晃東海支店長は「都市で便利に暮らすライフスタイルが名古屋でも浸透しつつある。市場の10~15%くらいは供給していく」と話し、名古屋市中心の5区(中、東、千種、西、中村)で供給を進める考えを明らかにした。(山本知弘)