欧州航空機最大手エアバスは14日、「空飛ぶホテル」とも言われる超大型旅客機「A380」の生産を中止し、2021年以降は納入をやめると発表した。A380の最大顧客のエミレーツ航空(アラブ首長国連邦)が、39機のA380の発注をキャンセルし、より機体の小さい機種に切り替えたため、生産継続が難しいと判断した。
A380は総2階建てで500以上の座席を設けられる世界最大の旅客機。エアバスは世界の航空会社から313機を受注し、234機を納入している。
このうちエミレーツは162機を発注し、109機を導入。しかし、14日までのエアバスとの協議で、残りの53機の発注分のうち39機をキャンセルし、代わりにひとまわり小さい大型機「A350」30機と、中型機「A330」40機に切り替えることで合意した。
エアバスのエンダース最高経営…