大阪都構想案を作成する大阪府と大阪市の法定協議会をめぐり、公明党大阪府本部の林啓二幹事長は16日、次回の法定協で大阪維新の会が求めている政治家同士の「委員間協議」に入ることに応じる意向を示した。委員間協議は都構想案作成の詰めの作業で、実現すれば審議が大きく前進することになる。
維新代表の松井一郎大阪府知事は次回に委員間協議に入れなければ「時間切れ」だとの認識を示し、吉村洋文・大阪市長(維新政調会長)とともに任期途中で辞職する「出直し選」に臨む構えを強めていた。
公明はこの日、府本部で幹部会議を開催。会議後、林氏が記者団の取材に応じ、22日に予定されている次回法定協の運営について「委員間協議も流れによっては予定しないといけない」と説明。その上で「正常化に向けた議論になりつつあるので議論が深まるような法定協にしなければならない」と述べ、維新への歩み寄りの姿勢をみせた。(坂本純也、半田尚子)