将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)の師匠にあたる杉本昌隆七段(50)が22日に行われた対局に勝ち、八段への昇段を決めた。「七段昇段後、公式戦190勝」という昇段の条件を満たしたため。昇段は同日付。弟子の藤井七段よりも早く八段に昇り、師匠の貫禄を示した。
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杉本新八段は名古屋市出身。故板谷進九段門下。1990年10月、四段に昇段し、プロデビュー。95年12月、五段昇段。2000年7月、六段昇段。06年2月に七段昇段。四段から七段へは15年余り、七段から八段へは13年がかりで、昇段を果たした。
一方、弟子の藤井七段はスピード昇段。16年10月1日付で四段昇段、18年2月1日に五段昇段、同年2月17日に六段昇段、同年5月18日に七段に昇段した。プロ入り後、1年7カ月余りで四段から3回昇段して七段まで駆け上がった。
七段から八段へ昇段するには「七段昇段後、公式戦190勝」のほかに「(名人戦の予選にあたる)順位戦でA級昇級」「竜王位1期獲得」「タイトル2期獲得」という条件がある。
藤井七段が、いつ、どんな形で八段に昇段するかも注目されている。(佐藤圭司)