北九州市小倉北区の百貨店「コレット」が28日、閉店する。平成初めの再開発でできたJR小倉駅前のビルで、そごう、玉屋、伊勢丹と入れ替わった「街の顔」を引き継ぎ11年。改元を前にした幕引きに惜しむ声が上がる。駅前一等地の百貨店の苦戦は、人口減やネット通販の普及など平成経済のありようを映す。
【特集】復活なるか、デパート業界
鳴り物入りでオープンした小倉そごうは、大手百貨店そごうの経営破綻(はたん)のあおりをうけて00年に閉店した。跡には老舗の小倉玉屋が移転して仮営業したが、1年もたたずに撤退。地元の強い要請で04年に開業した小倉伊勢丹も4年で閉鎖した。コレットは11年で閉店する。
政令指定市の中心、小倉駅前の一等地にもかかわらず、なぜ百貨店が根付かないのか。
北九州市立大の南博教授(都市…