三菱地所などが、東京・丸の内周辺で働く80人を相乗りで送迎するサービスの実証実験を始めた。3月22日まで、同社が管理するビルのテナントで働く人の通勤や帰宅などに使ってもらう。利用状況を確認し、将来的にテナント向けサービスにできるかどうか検討する。
ソフトバンクとトヨタが共同出資した「モネ・テクノロジーズ」と共同で行う。3台のワゴン車を使い、吉祥寺や川崎などの自宅と丸の内の職場を結んで送迎したり、子育て世代に自宅と託児所間の移動に使ってもらったりする。
予約はスマホで行い、車内には緑茶などの飲食物を用意する。電源やWi―Fiを用意したものもあり、パソコンで作業できる。
料金は無料。タクシーが「相乗り営業」するには自治体などの認可が必要で、実際には過疎地などに限られているためだ。三菱地所広報は「実用化は法制度が整ってから。実験によってどんなニーズがあるか見極めたい」としている。