1回飲むだけのインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」で、出血に関する副作用が複数報告されたことを受け、厚生労働省は、添付文書の重大な副作用に「出血」を追記するよう、製造元の製薬会社に指示した。
ゾフルーザは昨年3月の発売以来、その利便性から話題になった。厚労省によると、ゾフルーザを飲んだ後、血便や血尿など出血がみられた症例が計25例あり、このうち13例は因果関係を否定できなかったという。死亡例は3例あり、同薬との因果関係が否定できない症例はなかった。
通知では、「重要な基本的注意」として、患者や家族に「血便、鼻出血、血尿などがあらわれた場合には医師に連絡すること」「投与数日後にもあらわれることがあること」を説明するよう求めている。(黒田壮吉)