福岡市東区に住む116歳の田中カ子(かね)さんが9日、世界最高齢のギネス世界記録に認定された。ギネスワールドレコーズジャパン社から認定証を手渡されると、「ありがとうございます」と言って顔をほころばせた。
田中さんは1903(明治36)年1月、旧和白村(現福岡市東区)生まれ。この日、田中さんは入所する老人ホーム内の会場に、手押し車を押しながら歩いて登場。甘い物が大好物で、ひ孫からチョコレートを渡されると、ぱくっと口に入れた。「いくつ食べたい?」との問いかけに「100個」と答え、市が用意したイチゴのケーキも元気にほおばった。
今までで一番楽しかった出来事を聞かれると、「今!」と力いっぱい答えた。
親族によると、東区で長年、もち屋を一人で切り盛りし、実子4人と親戚の子ら4人を育てた。好奇心旺盛で勝ち気な性格。昨年7月に国内最高齢となった際には「次は世界一」と意気込んでいたという。
男性の世界最高齢は、ギネス認定されていた北海道の野中正造さんが今年1月に113歳で亡くなっており、ギネス社が調査中。(合田純奈)