不妊治療中の働く女性の約9割が「治療がキャリアの支障になる」と感じていることが日本産科婦人科学会の調査でわかった。働きながら不妊治療を受けるため、フレックスタイム制など休みを自由にとりやすい仕組みを求める人が多かった。
学会は昨年9~12月に全国15カ所の不妊治療専門施設に通う女性にインターネットでアンケートし、835人(平均年齢37歳)から回答を得た。
このうち、働いている807人の89%が治療はキャリアの支障になると答えた。一方、94%はキャリアより不妊治療を優先すると回答。必要とする支援は、治療費の補助、時短・フレックスタイム制の導入がいずれも約7割を占めた。一方、正社員からパートタイムになるなど就業形態の一時的な変更を求めた人は2割にとどまった。
また、55%は職場に不妊治療…