大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)が任期途中で辞職し、知事・大阪市長候補を入れ替える「出直しクロス選」に臨む姿勢を示していることに対して、自民党の二階俊博幹事長が「思い上がり」と発言したことについて、松井氏は5日、「(自民は)住民を無視して(野党と)野合談合している。それこそ思い上がりだ」と反論した。府庁で記者団に語った。
二階氏は4日の会見で、維新の手法について「いささか思い上がってるんじゃないか」と述べ、対立候補を擁立する考えを示した。
松井氏はこの日、2015年の知事・市長ダブル選で「都構想の再挑戦」を掲げて当選したことを踏まえ、「都構想の住民投票をもう一度やらせてほしいということで負託を受けた」と強調。自民が対立候補の選定で立憲民主党や共産党などと歩調を合わせていると指摘し、「政治信条や政策が全く違う野合グループでその結果をなきものにしようとしている」と批判した。(池尻和生)