岩屋毅防衛相は5日の参院予算委員会で、2月の沖縄県民投票の投票翌日も名護市辺野古沿岸部への土砂投入が行われたことについて「あらかじめ事業の継続は決めていた。(安倍晋三)首相にも報告を逐次行い、了解を得ていた」と述べた。
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
県民投票は有効投票数の7割超が反対だった。立憲民主党の福山哲郎幹事長の「(土砂投入について)首相から指示や意思決定がなかったのか」との質問に答えた。
首相は「工事を続けるかどうかは防衛相が判断すること。危険な状況にある(沖縄県宜野湾市の)米軍普天間基地の全面返還を一日も早く実現しなければいけない。先送りは許されないという判断をしている」と述べた。
統計問題では、厚生労働省の統計不正の追加報告書をまとめた樋口美雄・特別監察委員長が、東京など4都府県に行った聞き取り調査の対象者や人数について「答えを差し控える」と答弁。野党が反発し、予算委は一時中断した。樋口氏はその後答弁を撤回。対象者の人数や役職を明らかにした。