トルコがロシア製の地対空ミサイルシステム「S400」の導入を目指している問題で、米国防総省のサマーズ報道官代行は8日、「米国とトルコとの軍事的関係に重大な結果を招く」と警告した。米側はトルコへの最新鋭武器の売却を中止する構えも示して圧力を強めるが、トルコが応じる気配はなく、北大西洋条約機構(NATO)加盟国同士の亀裂が深まっている。
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サマーズ氏は記者団に対し、トルコがS400を導入すれば、トルコが100機を調達する予定の最新鋭ステルス戦闘機F35を売却しないと明言。昨年12月に国務省が承認した地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)のトルコへの売却も中止する方針を示した。
すでに米国は昨年8月に成立した国防権限法で、トルコのS400導入が米国の兵器システムなどに及ぼす影響を見極めるまで、トルコにF35を納入しないことを決めている。
一方、トルコのアカル国防相は…