英警察は11日、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者で、在英エクアドル大使館で7年近く保護されていたジュリアン・アサンジュ容疑者(47)を保釈中に逃亡した容疑で逮捕した。英内務省などによると、さらに米当局の要請に基づき、米国での不正アクセス容疑でも逮捕した。今後、米国は身柄の引き渡しを求める方針だ。
アサンジュ容疑者は2010年8月にスウェーデンに滞在した際に性的暴行をした容疑で国際手配され、同年12月に滞在先の英国で警察に逮捕された。保釈中の12年6月、政治亡命を求めてロンドンのエクアドル大使館に駆け込んでいた。
ロイター通信などによると、エクアドル政府がアサンジュ容疑者の亡命を認めない姿勢に転じ、11日に英警察を大使館に招き入れて、身柄を拘束した。これを受けて、米司法省は同日、米陸軍元情報アナリストのチェルシー・マニング元受刑者と共謀して機密情報を扱う米政府のコンピューターに違法に侵入した疑いで、同容疑者の訴追を発表した。
マニング氏は米軍の機密情報や外交文書、映像など数十万点を流出させ、スパイ罪などで禁錮35年の判決(17年に減刑されて釈放)を受けている。
オーストラリア出身のアサンジ…