昨年の米中間選挙でテキサス州から旋風を起こした民主党の「新星」ベト・オルーク前下院議員(46)が、2020年大統領選の民主党候補者指名争いに向けて立候補することを表明した。支持者から「未来のオバマ(前大統領)」などと待望論が強まっていた。候補者が乱立するなか、ダークホース的な存在として流れを一気に変える可能性がある。
「オバマ再来」民主に新星 分断あおらぬ演説、聴衆熱狂
イマジン流れ涙…「未来のオバマ」敗北宣言で語った希望
オルーク氏は14日朝、ソーシャルメディアのビデオ投稿で「我々一人ひとりから最高のものを引き出し、分断された国の統合を目指す前向きな選挙戦を行う。私たちはテキサスで、その力をすでに見ている」と述べ、正式に立候補を表明した。20年2月に、全米で最初に指名者争いの予備選・党員集会が開かれるアイオワ州を近く訪れる計画で、選挙戦を開始する。
オルーク氏はメキシコとの国境の町、テキサス州エルパソを地盤として6年間、下院議員を務めた。昨年11月の中間選挙で上院へくら替えを目指し、16年大統領選で共和党候補者指名争いに出馬した大物テッド・クルーズ上院議員を相手に大激戦を繰り広げた。
中間選挙ではテキサス州254郡全てを車で回る草の根選挙を展開。分断をあおらず、情熱的に政策を訴える姿勢や、選挙戦の様子をSNSで公開したことなどから人気に火が付いた。
中間選挙前の3カ月間で、約8…