「専門職大学」の制度が4月から始まり、短大以来55年ぶりに新しい種類の大学が誕生する。開学が認められたのは2大学と1短大。大学と専門学校の「いいとこ取り」で、新たなモノやサービスを生み出す創造力と、実践力を持つ人材の育成を目指す。18歳人口が減り、定員割れする私大も相次ぐなか、新たな大学ができる背景と課題は何か。(増谷文生)
高知市中心部から西へ10キロ余り。人口2万7千人ほどの高知県土佐市に4月、「高知リハビリテーション専門職大」が開学する。
母体となるのは1968年に設立された専門学校。1975年から4年制となり、リハビリについて質の高い教育を進めてきた自負がある。「いずれは大学に」と、設備や図書館を充実させてきたことが、昨年10月の認可につながったとみる。
専門学校ができた半世紀前、リ…