2020年東京パラリンピックの聖火リレーのトーチとスケジュールを大会組織委員会が25日、発表した。モチーフが桜で、デザインなどは五輪と同じだが、色はより赤みが強いピンク色だ。柄には、パラリンピックの四つの価値を表す言葉「勇気」「強い意志」「インスピレーション」「公平」を点字で施すという。
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20年8月13日から17日まで日本各地で採火イベントがあり、18日以降は競技場がある静岡、千葉、埼玉、東京の各都県で採火式と聖火リレーがある。東京では21日に各地で採火した火を一つに集め、開会式のある25日まで都内を巡る。
パラリンピックの聖火リレーは、多様性の尊重や共生社会の実現など大会の価値を伝えるため、年齢や性別、国籍や障害の有無にかかわらず3人が一組になり協力しながら走る。聖火もギリシャで採火する五輪と異なり、多様な火を一つにするという考えから各地で採火する。
発表の記者会見に出席したパラリンピック射撃元日本代表の田口亜希さんは、「走る人も、テレビや沿道で応援する人もみんながワクワクするリレーにしたい」と話した。(斉藤寛子)