将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(16)が27日、2018年度の最終対局に勝利し、年度成績を53対局45勝8敗(未放映のテレビ対局を含む)とした。勝率は0・849で、2年連続で勝率1位となることが確定した。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
27日の対局は東京都渋谷区の将棋会館であった第32期竜王戦4組ランキング戦(読売新聞社主催)の3回戦で、中田宏樹八段(54)を破ってベスト4に進出した。勝率は歴代3位で、昨年度の0・836(61勝12敗)を上回った。
まだ今年度の対局が残っている棋士がいるが、勝ち数も2位以上が確定している。一方、連勝は10で15の渡辺明二冠(34)に及ばず、対局数もシードされる棋戦があったことなどで減り、64局で首位の広瀬章人竜王(32)と11局の差が付いた。記録4部門(対局数、勝ち数、勝率、連勝)のうち、17年度は4部門で首位を独占したが、18年度は最大で2部門となる。
27日の対局は相矢倉の戦型となり、藤井七段は中盤からリードを奪われ、一時は敗勢に陥ったが、ぎりぎり踏みとどまり、最後は秒読みの中、銀をただで捨てる妙手を繰り出して逆転勝ちした。
藤井七段は終局後、「早い段階…