2002年に山梨大と統合した山梨医科大ホームページが今春までに、出会い系アプリや風俗情報などを紹介するサイトになっていたことが分かった。ウェブサイトのURLが「.jp」になる全てのドメインを管理する日本レジストリサービスも5日、事態を把握し、サイトの内容が表示されないよう措置した。
このドメインは「yamanashi-med.ac.jp」。末尾が「ac.jp」のドメイン名は、高等教育機関と学校法人のみに使用が許されている。登録者を変更する場合も、有資格者かどうかをチェックする決まりだ。しかし、ドメインの登録者は昨年12月以降、都内の20代男性になっていた。
米非営利団体の記録サイトで確認すると、統合直前の02年9月までは「山梨医科大学」のサイトと明示され、その後しばらくも「山梨大学医学部」「統合に伴い新サイトに移行」と書かれていた。
ドメイン情報を管理する日本レジストリサービスは「ac.jpの登録者になれない人物に登録されていた。不適切と判断し、内容が表示できないようにした」と話した。
登録者の男性は「偶然使われていないドメインを見つけ、ドメインの申請代行業者を通じて登録した。広告で収入を得るためサイトを運営していた」と話した。山梨大は「なぜこうなったのか分からない」としている。
ドメインは、ウェブサイトのURLの「○○○.jp」などに当たる部分。(長野剛)