2020年米大統領選の民主党候補者指名争いに向けて、オハイオ州選出のティム・ライアン下院議員(45)が4日、立候補することを表明した。トランプ氏を熱狂的に支持する白人労働者層が多い中西部の「ラストベルト」(さびついた工業地帯)出身が強みだ。これで民主党の候補者は17人となった。
ライアン氏は米メディアとのインタビューで「(中西部の)ペンシルベニア西部やオハイオ、ミシガンで誰がトランプ氏に勝てるのか。私は労働者との話し方を知る革新候補だ」などとアピールした。
トランプ氏は16年大統領選で、オハイオやペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンなど中西部の激戦州で、接戦を制したことが、大統領選の勝利につながったとされる。このため20年大統領選では、中西部でいかに支持をトランプ氏から奪い返すかが、民主党勝利のカギとされている。
今回の民主党候補者指名争いでは、バーニー・サンダース(77)やカマラ・ハリス(54)ら各上院議員のほか、ベト・オルーク前下院議員(46)らが立候補を表明。世論調査でトップを走るジョー・バイデン前副大統領(76)も近く決断するとみられている。(ワシントン=土佐茂生)