大阪ガスが家庭に設置しているガスメーターの一部に製造時のミスがあり、微量のガス漏れをおこす可能性があることが分かった。同社は「直ちに危険性があるわけではない」とし、近畿地方の約850世帯を対象に自主的な点検・修理を行う方針だ。
同社によると、ミスがあったのは東洋ガスメーター(富山県射水市)が昨年9~10月に製造したメーターの一部。ガス漏れを防ぐゴムが正しい位置に設置されておらず、地震などで停止したガス供給を再開するための「復帰ボタン」を押すとガスが漏れる例がある。ただ、漏れは微量でガス爆発を起こす危険性は低いという。4月末までに全世帯を訪問し、点検や修理を終える方針だ。
昨年12月、メーターの交換作業中にガス漏れの危険性に気づいた。その後の調査で、東洋ガスメーターのある作業員が製造に関わったメーターの一部に製造ミスがあることが分かったという。
大ガスは同種のメーターを約61万台導入しているが、ほかのメーターはガス漏れを起こす恐れはないとしている。メーターは大ガスの所有物で、リコール(回収・無償修理)の制度の対象外だという。