トヨタ自動車が、東京・名古屋両証券取引所の記者クラブへの決算資料の投函(とうかん)をやめる方向で検討していることがわかった。インターネット上で情報を開示していることに加え、東京本社で開く決算会見に国内主要メディアが参加しているため、必要性が薄れたと判断した。
企業の担当者が記者クラブで決算資料を配る光景は、決算発表シーズンの風物詩。トヨタはペーパーレス化を意識し、廃止を検討しているという。5月8日に発表する2019年3月期決算から取りやめる見通し。
ただ、記者会見場では従来通り、紙の資料を配る。ネットで投資家に情報提供する東証の「適時開示情報閲覧サービス」や、自社ホームページへの掲載も続ける。