華々しく発表された5年後のお札、でも、本来の写真とは逆を向いている?――2024年度にデザインが変わる新5千円紙幣の顔となる津田梅子(津田塾大学創設者)の肖像が「元となった写真を左右反転して使っている」と、ネットで話題になっている。ただ、財務省は「問題ない」との立場だ。一体、どういうことだろうか。
紙幣一新、正式発表 新元号とは「たまたま重なった」
9日に財務省が新5千円紙幣の見本として公表した画像では、紙幣の右側に津田梅子の肖像が描かれている。その顔の向きは、紙幣の中心に向かうように、正面から見てやや左側を向いている。従来のお札と同じ構図だ。
一方、津田塾大が資料として財務省に提供した複数の写真のうち、「最も紙幣の肖像と近い」とみられる1枚は、正面から見て右側を向いている。紙幣とは逆だ。そのためネット上では、「画像を反転させただけの『裏焼き』(写真のネガを表裏逆に使うこと)に見える」「やり直すべきでは」といった声が上がった。
これに対し、財務省の担当者は「紙幣の肖像は写真を参考にはするが、印刷局の専門家が原版を彫るものだ」と説明する。
同省によると、紙幣に使われる…