日産自動車は17日、スポーツカー「GT―R」と「フェアレディZ」のそれぞれ誕生50周年を記念したモデルを、東京・銀座のショールームでお披露目した。いずれも2020年3月までの期間限定の受注生産で、今夏に売り出す。
GT―Rは、1969年に誕生した初代の「スカイライン2000GT―R」を皮切りに現在は6代目。
今回の記念モデルは、外観は「青地に白」のツートンなど3色そろえた。新色の「ワンガンブルー」は、往年の日産レースチームのカラーを再現。運転席まわりの計器類には50周年記念のロゴマークをちりばめた。同時に発表した2020年モデル(消費税込み1063万1520円から)をベースに、3・8リットルのV6エンジンを積み、6月に発売する予定。価格は消費税込み1319万2200円から。
フェアレディZも69年の発売開始で現在は6代目。記念モデルでは、70年に米国のスポーツカーレースで優勝した「ダットサン 240Z BRE」のデザインを踏襲。白地に赤、銀と黒の2パターンのツートンカラーを用意した。シートやメーターに50周年の記念ロゴを配した。今夏にも発売する。価格は未定。
来年5月中旬から先行予約を受け付ける「GT―R ニスモ」2020年モデルもこの日、初披露された。最新の流体力学に基づいて部品の形を見直して大幅に軽量化し、アクセルやブレーキの性能を大きく向上させたという。GT―R開発主管の田沼謹一・常務執行役員は「(初代のGT―Rである)ハコスカから50年間蓄積してきた膨大なデータを生かした」と胸を張る。日本事業担当の星野朝子・専務執行役員も「ファンに支えられた『日産の魂と情熱』をぜひ体験してほしい」と話している。(上地兼太郎)