統一地方選後半選も、21日の投開票日が迫り、街中の候補者たちの声も熱を帯びてきた。幼い子ども2人を育てながら市区町村議を目指す新顔女性は、初めての選挙戦に戸惑いつつも工夫を重ねている。
午前5時半。通勤に向かうサラリーマンが、駅に吸い込まれていく。その前に立ち、無所属で立候補した新顔の女性が「おはようございます」と頭を下げている。駅前には、ほかの候補者が改札口に近い場所にひしめいている。女性は埋没するのを避けるため、少し離れた場所を選んだ。
駅前には、年明けから立ち続けてきた。「通勤前に不快だろう」と政策を訴えたり、名前を連呼したりはしていない。告示前は「2児の母 無所属」とプラカードを下げ、時候のあいさつとともに、保育施設の充実などを画用紙に手書きして見せた。
選挙カーは使わず、「不特定多…