千葉市稲毛区選挙管理委員会は19日、今月7日にあった市議選の開票で、無効票を実際より8票減らす不正な集計をし、発表していたと明らかにした。実際の票の数と投票者数とのずれを合わせるためだったという。区選管は開票結果を訂正するが、当落には影響しないという。
区選管によると、集計作業中に投票総数が投票者数より多いことに気付き、再集計した。重複して数えていた票があったほか、候補者の得票を8票多く数えるミスが見つかった。
このミスについて、集計責任者の40代男性主査が、自ら修正していたのに未修正と思い込み、つじつまを合わせるため、無効票である白票を8票少なくして発表したという。
10日に外部から指摘があり、内部で調査したところ、翌11日に男性主査が申し出て、白票の数を操作していたことがわかった。
確定票の発表は8日午前0時44分と当初より約1時間遅れた。区選管は「開票作業が遅れ、集計責任者が混乱し、冷静な判断ができなかったようだ」と説明している。区選管は男性主査を公職選挙法違反(投票増減)の容疑で告発するか検討しているという。