米プロバスケットボールNBAでプレーする2人目の日本選手となった渡辺雄太(24)=グリズリーズ=が1年目の戦いを終えた。世界最高峰の舞台で、競争の厳しさと、そこで生き延びるヒントを感じ取れたルーキーイヤーだったようだ。シーズン終盤に米国を訪ね、彼の思いに迫った。
プレーオフ進出を逃し、レギュラーシーズン最終戦を終えた翌日、4月11日。渡辺は本拠地フェデックス・フォーラムでGM、監督、選手全員のミーティングに出席した。その直後、GMと監督の解任がチームから発表された。
「選手は当然知らない。びっくりした。たぶん監督も知らなかったと思う」と渡辺。契約が残っていても、必要ないと判断されれば唐突にクビを切られる。そういう世界で1年を過ごした。
シーズン中、10年以上も主力…