エジプトの選挙管理委員会は23日、憲法改正をめぐって20~22日に実施された国民投票の結果、88・83%の賛成多数で改正案が承認されたと発表した。現職シーシ大統領の任期は2年延長されて2024年までとなった。さらに次の選挙で当選すれば30年まで務めることが可能になった。
政府系紙アハラム(電子版)は「国がさまざまな課題に直面するなか、愛国心で応じた偉大な国民に感謝する」とのシーシ氏の言葉を伝えた。
改憲をめぐり、国民の間には軍出身のシーシ氏の「独裁化」を懸念する声もあったが、自由な報道は制限され、反対の声は広がらなかった。選管の発表によると投票率は44・33%。反対は11・17%だった。(カイロ=北川学)