佐藤天彦名人(31)に豊島将之二冠(28)が挑戦する第77期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第2局は23日、2日目が行われ、先手の豊島挑戦者が107手で勝って、対戦成績を2勝0敗とした。中盤で優位に立った豊島挑戦者が、リードを広げて押し切った。 【詳報】豊島二冠、異例のスロー序盤乗り切る 持ち時間各9時間のうち、残りは豊島挑戦者が1時間1分、佐藤名人が1分。第3局は5月7、8日に岡山県倉敷市で。 豊島挑戦者が22日夕に封じた手は、5筋の攻めを狙う▲5六歩だった。1日目から続いた長い駒組みの末、佐藤名人が△9四歩~△7六歩と仕掛けて中盤戦に突入した。 豊島挑戦者は相手に先攻を許したが、▲8八銀~▲6八玉(63手目)が自陣に隙を作らない柔軟な対応だった。佐藤名人は切り札の△4五銀を決行したが、うまい継続の攻めが見つからない。その後△6六歩に53分、△8一飛(70手目)に47分費やし、苦しい連続長考となった。 主導権を握った豊島挑戦者は、▲9三歩成から▲8三歩と着実な攻めで佐藤名人の玉に迫る。その後、佐藤名人の反撃に冷静に対処し、勝ちきった。終了図以下は△3一同金▲同竜△同玉▲5三角以下、後手玉は即詰みとなる。 解説を務める副立会人の山崎隆之八段(38)は「中盤で佐藤名人に誤算があったと思います。優勢になってからは、一手一手差を広げる豊島挑戦者らしい勝ち方でした」と話した。(村瀬信也) ◇ 《豊島挑戦者の話》 序盤で失敗した感じだったので、反省点は多い。9時間の持ち時間で指した本局の経験を次に生かしたい。 《佐藤名人の話》 序盤は神経を使う展開。▲9三歩成以降は、はっきり悪くした。課題も見えてきたので修正し、次も頑張りたい。 |
豊島二冠が開幕2連勝、隙作らず 佐藤名人は中盤誤算か
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