ZOZO(ゾゾ)が25日、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」の会員向け割引サービスを5月末で終了することを明らかにした。
昨年12月に始めたばかりだったが、恒常的な値引きに一部のアパレルが反発。出店を取りやめる「ゾゾ離れ」が起きていた。前沢友作社長は1月の決算説明会で「影響は極めて軽微だ」と豪語したが、方針転換を余儀なくされた。
割引サービスは「ZOZOARIGATOメンバーシップ」。年3千円か月500円を払って会員になると、ゾゾタウンの全商品が10%(初月は30%)割り引かれる。
割引の原資はゾゾが負担するものの、アパレル側からは「単なる安売りにとられかねず、ブランドの価値を損ねる」との反発が出ていた。
今年1月末時点で全体の3%超にあたる42ショップが商品の販売を中止。出品を続けていても、最新作は自社サイトのみで販売する動きも出ていた。
前沢氏は25日のアナリスト向け決算説明会で「費用対効果で思わしくない部分があったことに加え、一部のブランドからの評価がよろしくなかった」とサービス終了の理由を説明。「今後は価格ではない価値を提供していく」と述べた。(筒井竜平)