「ロシア疑惑」を捜査したマラー特別検察官を任命するなど、一連の捜査を監督したローゼンスタイン米司法副長官は２９日、辞表を提出した。５月１１日に退任する。捜査報告書の詳細が公表されたため、退任を決断したとみられる。トランプ大統領はすでに後任としてジェフリー・ローゼン運輸副長官を指名している。

ローゼンスタイン氏は辞表で「我々は恐怖やひいき無しに法を執行する。確かな事実は特定の党派には偏らず、真実は世論によって決まることはない。つかのまの混乱を相手にせず、重大な問題に集中する」と司法省の役割を訴えた。２０１７年５月、トランプ氏がローゼンスタイン氏が記した上申書に沿って当時のコミー連邦捜査局（ＦＢＩ）長官を解任。トランプ氏の司法妨害疑惑も浮上したため、ローゼンスタイン氏が、トランプ氏に知らせずに独立性の高い特別検察官の任命に踏み切った。

１９年３月にマラー氏が報告書…