平成元年1月11日生まれ。「縁起がいいですね」。昔からそう声をかけられてきた。さらに今、背番号「11」を付ける。そんなJ2金沢のMF杉浦恭平が、Jリーグの「令和1号ゴール」を決めた。
「縁起がいいのか、なんなのか。不思議っすよね。この縁起の良さをチームに還元できるようにしたいですね」。元号が平成に変わって4日目に生まれた30歳が、令和3日目で記念ゴールを奪った。
今月3日の福岡戦(石川県西部緑地公園陸上競技場)、2トップの一角として先発。前半21分の左CKに頭でピタリと合わせた。横浜マFW仲川輝人(26)が挙げたJ1の「令和初ゴール」よりも13分早かった。
ゴール直後、人さし指を立てる「ナンバー1」ポーズで喜びを表した。令和初を意識したものかと思いきや、「全く忘れていました。いつもあんな感じで、家族とかベンチを指さすんです」と照れ笑い。1―1で引き分けた試合後に、令和1号だと仲間から知らされた。「自分ということではなく、チームが歴史を刻んだのは良かったですね。クラブの名前が出ると、石川県が盛り上がるんで」
静岡学園高出身のプロ13年目…