その瞬間、客席に集った1万2972人の視線を、独り占めにした。
11日にあったバスケットのBリーグチャンピオンシップ(CS)決勝。開始4分が経たないうちに、アルバルク東京の馬場雄大(23)は千葉ジェッツのパスを奪って持ち込み、右手で高さ305センチのリングにぶち込んだ。わきあがる会場。千葉のベンチはたまらず最初のタイムアウトを取った。「出だしを意識していた。勢いはついたと思う」と馬場。チームはレギュラーシーズンで1勝5敗と苦しめられた相手を破って連覇を達成。馬場はCSの最優秀選手に輝いた。
ボールを直接リングにたたき込むダンクシュートは、馬場の代名詞だ。198センチの体から繰り出す滞空時間の長いダンクは観客を魅了する。大学の卒業論文のテーマは「ダンクシュートの有用性と、その勝敗に及ぼす影響について」。大学生活で出場した99試合のうち、ダンクを決めた49試合のデータを分析した。
記事後半では、馬場選手にダンクの魅力を語ってもらいまいました。ダンクの練習法も。
初めてダンクに挑戦したのは中…