ネーム印で知られるシヤチハタ(名古屋市)が、痴漢対策のハンコづくりに取り組む。「痴漢」と記したハンコを容疑者の手に押すことなどを想定。証拠を残し、犯罪抑止につなげる考えだ。
「痴漢にあったら安全ピンで刺すようにアドバイスされた」――。今月中旬、ツイッターにこんな趣旨のメッセージが投稿された。「抑止力になる」「やりすぎだ」と議論が沸騰。安全ピンの代わりに「痴漢ハンコ」を提案する声も上がった。
これにシヤチハタの公式アカウントが反応した。22日に「早期に対応ができるようにします。ジョークではなく、本気です」と宣言。27日には「最初にご提案できるのは従来のネーム印とほぼ変わりません。今後段階的に形にできれば」「目指すべきはこの社会問題が根絶され、“護身用グッズが必要ない世の中”になる事です」と投稿した。
シヤチハタ広報は「社として取り組む。いまの技術を生かして、早く商品化できるように検討する」としている。(竹山栄太郎)