星野リゾートが、JR大阪環状線の新今宮駅前に建設するホテルの名前が、「OMO7(おもせぶん) 大阪新今宮」に決まった。宿泊料金を1室あたり約1万~3万円とし、国内外からの観光客を呼び込む。2022年4月に開業予定だ。
「あいりん地区」近くに星野リゾート、狙いは 概要発表
28日発表した。当初計画の20階建てから14階建てに縮小し、部屋数は436とした。館内にレストランなど飲食施設を充実させ、庭も設ける。
星野リゾートの「OMO」ブランドは、館内ですべてをまかなうのではなく、近くの飲食店と提携するなど、まち歩きを前提にした観光特化型ホテルだ。これまで、東京・大塚に「OMO5(ふぁいぶ)」を、北海道旭川市に「OMO7」を開業している。OMOのあとの数字が大きいほど、施設が充実しているという。
新今宮駅の隣接地には、日雇い労働者の街として知られる「あいりん地区」が広がる。数分歩けば、観光スポットの通天閣に着く。大阪市内で会見した星野佳路(よしはる)代表は「大阪のディープな文化を紹介する。ホテルに入っても旅のテンションが上がることをテーマにしたい」と話した。(金本有加)