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関西の訪日客、宿泊者の7割は2都市に集中

関西周辺を訪れた外国人観光客のうち、7割近くが大阪市、京都市だけに宿泊していることが、関西の自治体や経済団体などでつくる関西観光本部の調査で分かった。ほかの都市へは観光に行っても宿泊はしない傾向が強く、インバウンド消費の恩恵が大阪、京都以外に広がっていない現状が改めて浮き彫りになった。


昨年12月に関西空港を訪れた105人に対面形式で聞いた。対象者の旅程を分析したところ、66%が大阪、京都にのみ宿泊する計画だった。内訳は、両都市だけを観光する人が25%、両都市を拠点に日帰りで周辺をめぐる「ベースキャンプ型」の旅程を組んでいた人が41%だった。


同本部はより広い範囲へ経済効果を波及させるため、大阪・京都に加えて、もう一つ他の都市への宿泊を促す施策を検討中。夏ごろに具体策を発表するという。


また、昨年12月に欧州3カ国(英仏独)と米国、カナダ、豪州で、日本に関心はあるが行ったことがない計3024人にインターネットで行った調査の結果も発表した。「訪日旅行で興味がある・体験したいこと」を複数回答で聞いたところ、1位は日本庭園で52%だった。2位以下は、都市散策(47%)、すし(43%)、山・富士山(42%)、景観・絶景体験(42%)などと続いた。


2025年の大阪・関西万博についても尋ねたところ、「内容を知っている」は28%、「イベント名は知っている」が37%、「知らない」が35%だった。(生田大介)


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