東芝メモリとNAND型フラッシュメモリーで協業する米半導体大手ウエスタンデジタル(WD)ジャパンの小池淳義社長が30日、朝日新聞の取材に応じた。業界トップの韓国サムスン電子を追うため、東芝メモリとの協力を強調する。ただ、足元の半導体市況は悪化しており、厳しい状況が続いている。事業の展望などを聞いた。
東芝メモリ、上場申請へ 「日の丸半導体」期待と懸念
「今年いっぱい厳しい状況続く」
――現在のメモリーの市況をどう見ていますか。
「今年いっぱいは厳しい状況が続きそうだ。スマートフォン需要の減速感が強くなり、データセンターの投資も一巡したが、メーカー各社の供給が増えて需給バランスが崩れてしまった。ただ今後、(次世代通信規格の)5Gや自動運転の開発などの需要が出てくるので、そのための準備をすることが大切だ」
――米中貿易摩擦の影響はあり…