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「海や大地や空が何を思ったのか」山内さん平和の詩全文

糸満市立兼城小6年・山内玲奈さんが、戦没者追悼式で朗読した2019年平和の詩「本当の幸せ」全文はこちら。



青くきれいな海/この海は/どんな景色を見たのだろうか/爆弾が何発も打ちこまれ/ほのおで包まれた町/そんな沖縄を見たのではないだろうか


緑あふれる大地/この大地は/どんな声を聞いたのだろうか/けたたましい爆音/泣き叫ぶ幼子/兵士の声や銃声が入り乱れた戦場/そんな沖縄を聞いたのだろうか


青く澄みわたる空/この空は/どんなことを思ったのだろうか/緑が消え町が消え希望の光を失った島/体が震え心も震えた/いくつもの尊い命が奪われたことを知り/そんな沖縄に涙したのだろうか


平成時代/私はこの世に生まれた/青くきれいな海/緑あふれる大地/青く澄みわたる空しか知らない私/海や大地や空が七十四年前/何を見て/何を聞き/何を思ったのか/知らない世代が増えている/体験したことはなくとも/戦争の悲さんさを/決して繰り返してはいけないことを/伝え継いでいくことは/今に生きる私たちの使命だ/二度と悲しい涙を流さないために/この島がこの国がこの世界が/幸せであるように


お金持ちになることや/有名になることが/幸せではない/家族と友達と笑い合える毎日こそが/本当の幸せだ/未来に夢を持つことこそが/最高の幸せだ


「命(ぬち)どぅ宝」/生きているから笑い合える/生きているから未来がある


令和時代/明日への希望を願う新しい時代が始まった/この幸せをいつまでも


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