米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、沖縄防衛局は4日、米軍キャンプ・シュワブの沿岸部で、新たな護岸「K8」(全長515メートル)を造る工事を始めたと発表した。2月24日の県民投票では、辺野古の埋め立てに「反対」が7割を超えたが、政府は工事を続行している。
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
防衛局は1月下旬、辺野古崎の先端部から南東に伸びる護岸「N4」(135メートル)の工事を始めていた。今回着手したK8は、N4からさらに東側に伸びる護岸。K8護岸より北側の埋め立て予定海域には、広い範囲で軟弱地盤が確認されているが、政府は水深の浅いエリアでの工事を推し進めている。
K8護岸の予定地付近には移植対象のサンゴがあるが、防衛局は全長515メートルのうち250メートルまではサンゴに影響を与えず建設可能との認識を示している。(山下龍一)