米海兵隊が、沖縄で新たに任務に就く隊員向けに作った1998年の「指示書」で、日本での裁判に至る手続きについて「悪名高い」などと説明していたことがわかった。在沖海兵隊トップのエリック・スミス第3海兵遠征軍司令官(中将)は取材に「失礼で誤解を生む表現だった」と話し、今ではそのような説明はしていないと強調した。 指示書は、朝日新聞の情報公開請求に米海兵隊が公開した第31海兵遠征部隊(31MEU)に関する文書の中にあった。31MEUを構成する歩兵部隊は半年に一度、本国から沖縄に来る部隊と入れ替わる。指示書は98年5月の配備の部隊に対して作られたもので、服装や税関、荷物など入国に当たっての注意が並ぶ。 このうち「日米地位協定」の項目で、「日本の法と、それが執行される方法は、アメリカの水準では厳しい」と記述。違法行為の場合、裁判にかけるかどうかを「決めるまでに長い時間をかけることで悪名高い」としていた。「日本の警察」の項目では「騒ぎを起こすようにみえた場合、警官はためらわず警棒で殴る」「逮捕や身体検査で抵抗すると殴られることになりやすい」などと記していた。 スミス中将は取材に、これらの… |
日本の裁判手続きは「悪名高い」 米海兵隊の文書に記載
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