2020年東京五輪の組織委員会は18日、五輪チケットの抽選販売の申し込み受付を5月9日午前10時から公式販売サイト(
https://ticket.tokyo2020.org/
)で始めると発表した。締め切りは5月28日で、抽選結果は6月20日に通知。当選者は7月2日までに購入手続きを行う。
希望者は事前に専用サイト(
https://id.tokyo2020.jp/
)で住所や氏名などのID登録が必要で、15日現在で213万人以上が登録済み。一つのIDで開閉会式は2枚、メダルが決まる試合は4枚、そのほかは6枚など上限があり、最大申込数は第1希望30枚、第2希望30枚の計60枚。最大当選枚数は30枚で、期間内ならいつ申し込んでも当選確率は変わらない。チケット総数は招致段階で780万枚とされていたが、組織委は抽選販売する枚数を明らかにしていない。
席種はA~Eの最大5種類で、最高額は7月24日午後8時開始の開会式A席で30万円。競技の最高額は、陸上の男子100メートル決勝(8月2日夜)、男子4×100メートルリレー決勝(8月7日夜)などがある新国立競技場のA席で13万円。一方、サッカーなどで2500円のチケットを売るなど、全体の半分以上が8千円以下。12歳以下や60歳以上、障害者を含む家族やグループ(最大8人)向けに、1枚2020円のチケットもある。
チケット販売は今回を皮切りに、今秋から冬にかけて先着順販売を始めるほか、来春には東京都内の販売所で発売する。開会式や人気競技でも今回の抽選販売で売り切ることはせず、後日に一定数を残すという。海外在住者向けのチケットは、19年春以降、組織委が指定する各国の業者が販売する。
今回の抽選販売の当選者にチケットが届くのは来年5月以降の予定。組織委は、チケットを入手したが観戦に行けなくなった人が公式サイト上で定価で転売できる仕組みを準備する。(前田大輔)
チケット抽選販売申し込みのポイント
・公式サイト経由のオンラインのみ。事前に住所、電話番号などを登録
・不正購入対策で電話番号認証も
・申し込み上限は開閉会式2枚、メダルが決まる試合4枚、その他6枚。当選枚数は最大30枚
・当選確率を上げるために「第2希望選択サービス」なども用意
・当選者は7月2日までに購入手続き。支払いは現金もしくはVisaカード。30万円以上はVisa決済のみ
・転売防止対策として、観戦者の名前を事前登録(変更可)。行けなくなった人向けに来春以降、公式転売サービスも
東京五輪のチケット販売日程
2019年
4月18日:公式販売サイトがオープン
5月9日午前10時:抽選申し込み受付開始
5月28日午後11時59分:抽選申し込み締め切り
6月20日:抽選結果を通知
7月2日午後11時59分:購入手続き期限
秋~冬:公式販売サイトで先着順販売
2020年
春以降:公式販売サイトや販売所(都内に設置予定)で直前期販売。チケットを買ったが行けなくなった人が転売できるサービスも
5月以降:19年に発売したチケットを購入者に送付