女子ゴルフのアース・モンダミン杯(千葉・カメリアヒルズCC 6622ヤード=パー72)は30日、最終ラウンドが行われ、初日から首位の申ジエ(韓)が2バーディー、2ボギーの72にまとめ、通算15アンダーで今季3勝目、日本ツアー通算24勝目を挙げた。2位で出た原英莉花はスコアを伸ばせず、宮里美香とともに2位。3週連続優勝のかかった鈴木愛は、通算1アンダーの26位だった。
申ジエ、ピンチで勝負強さ発揮
百戦錬磨の申ジエは、ピンチで勝負強かった。同組の原に1打差に迫られていた16番パー4。2打目をバンカーに入れ、3打目は寄せられず。ここで「まだ1打の余裕がある。しっかり打てばいい」と強気に攻めた。11メートルの上りのパットを沈めてパーに。原は8メートルを外し、ボギー。申が17番でバーディーを奪って突き放した。最大瞬間風速20・7メートルの悪天候だった。「自分を信じればチャンスが来る、と言い聞かせた」。ピンチで耐え、好機を逃さなかった。
原、16番ティーショット悔やむ
ツアー2勝目を狙った20歳の原が、申を苦しめた。10番で12メートルのパットを沈め、14番は3打目をピンそばにつけた。ともにバーディーを奪って1打差に迫ったが、16、17番で突き放された。最も悔やんだのは、16番のティーショット。ドライバーが滑り、ラフに入れてしまったという。「集中力が切れずにプレーできて、楽しかった。最後の4ホールでスコアを伸ばせるように」と誓った。