タイガー・ウッズが14年ぶりのマスターズ優勝を決めた。家族やキャディーらと抱擁し、喜びを分かち合う。テレビ中継のインタビューでは、キャリアの中で「最も思いが強い優勝の一つ」と語った。
「史上最高の復活劇」 ウッズのマスターズV、全米興奮
曲折を経ての復活だ。2009年に複数の女性との不倫騒動を起こし離婚。次々とスポンサーが離れる事態を招いたが、12年に優勝するなど、トップ選手としての地位を取り戻した。
14年からは腰痛に悩まされる。15年6月、米ワシントン州で行われた全米オープンが忘れられない。腰痛明けで出場したウッズは、通算16オーバーで予選落ち。ラウンド後、報道陣に囲まれると表情はうつろで、下を向きながら話していた。スター選手としての「覇気」は感じられず、「タイガーは終わった」と揶揄(やゆ)する関係者もいた。
17年には、抗不安薬や大麻の…