（１１日、高校野球新潟大会 十日町６－３小千谷）

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小千谷の遊撃手、原大和主将（３年）は二回、十日町の先頭打者の平凡なゴロを一塁に悪送球してしまった。一回に味方投手が３三振を奪う上々の滑り出しだったにもかかわらず、この失策をきっかけに３連打などで４点を失い、十日町に主導権を渡してしまった。

直前の攻撃で見逃し三振。「引きずってしまった」。これまで、試合中に気持ちの切り替えがうまくいかず、プレーに悪影響が出ることが多かった。「昨秋まではリカバーが難しかったが、今春以降は少し改善しました」

その言葉通り、三回の打席では右翼ポール直撃の２点本塁打を放った。「打って取り返すしかないと強い気持ちで臨んだ」という。シード校ながら初戦敗退で終わったが、「どんな状況でも動揺しないよう、これからの人生を見据えて心を鍛え直したい」。野球を通じて目標が見つかった。（松本英仁）