(11日、高校野球長野大会 梓川5-0須坂東)
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梓川のエースで下手投げの石橋大也(3年)が須坂東を完封した。高低と内外角をうまく使い、許した安打はわずか4本。すいすいと危なげなく投げきった。
中学時代は野手だった。高校に入ったとき、監督に願い出たのが「下手投げの投手をしたい」。理由はただ一つ、父と兄へのあこがれだ。父も兄も高校では下手投げでエース。4学年上の兄は梓川の先輩だ。父のフォームは写真でしか知らないが、そのフォームが格好いい。「群馬の高校でかなりすごい投手だったって聞いています」
願い通り下手投げ投手になったあと、父と兄には日常的に指導を受けた。「夕飯を食べているときに、『きょうのフォームはダメだった』とか。変化球の握りも教えてもらいました」
下手投げ投手は少なく、プロでも一線級は数えるほど。「下手投げの魅力? 他とは違うところ。それにフォームが格好いいです」(依光隆明)